ちょっぴりしくじっちゃった!?先輩ママの受験アドバ イスVol.24「中学受験から数年、家族は今 」夫編

こんにちは!アナログママです。

今年の中学受験もほぼ終了しましたね。
皆さん、お疲れ様でした。

今回は、夫の中学受験への関わりについてお話ししたいと思います。

夫は、長野の田舎の公立小・中学校を経て、当時の学区内で進学校とされていた高校に進学しました。

しかし、大学には現役合格できず、東京で一人暮らしをしながら予備校に通い、一浪の末、なんとかMARCHの1校に滑り込みました。

夫の父は非常に厳格な人で、特に勉強に関しては厳しく、「東大以外は大学じゃない」と言うほどだったそうです。

そのため、大学に合格した際も「そんな大学は知らない」と言われ、喜んでもらえなかったといいます。今となっては、笑い話ですが・・・。

そんな夫も、自分が父親になってからは、休日は子どもと公園、博物館、温泉へ行き、キャンプ、BBQ、スキー等家族の時間を楽しんでいました。

やがて、中学受験を経験することになったわけですが、息子の受験時には、学校見学や塾の面談にも積極的に参加し、送り迎えもしてくれるとても協力的な夫でした。ただ、勉強に関しては、塾の先生が「すべてお任せください!」というスタンスだったこともあり、息子と塾にすべてお任せというスタンス。ある時、過去問をのぞいた夫は「小学生がこんなに難しい問題を解くのか」と驚いていました。

長男の進学先について話し合う際には、「男はどんどん外に出ろ!」という夫の考えもあり、親子で相談のうえ、県外の中高一貫校(全寮制)に進学させました。しかし、兄がいなくなり、小5になった娘は一人っ子のような状態に。寂しかったかもしれませんが、夫婦で娘の受験に集中できる時期でもありました。

娘の受験については、夫婦ともに課題があることを承知していましたので、どのように向き合うかを話し合いました。

課題として挙がった2点

は・・・

1.計算力とスピードの壁
2.性格の壁

以下は、夫のコメントになります。

五月雨式でまとまりがありませんが、ご容赦ください。

1.計算力とスピードの壁
計算力とスピードは必須と感じ、娘を公文式に1年間通わせました。その結果、格段に力がついたと実感しました。問題は非常に簡単なものばかりだったと記憶していますが、その中で

a.計算の時間を測ったこと
b.赤丸(正解)が多くつくこと
c.先生に褒められたこと

これらがスピードアップの要因だったと思います。親としては、どうしても間違えたところばかりに目が行きがちで、褒めることが少なかったと、今になって反省しています。

2.性格の壁
同じ家庭で育っても、兄妹の性格はまったく異なります。そのため、それぞれに合った勉強方法や教え方を、親が早期に見極めて対応することが大切だと感じました。

その際、塾の先生からの情報も非常に重要ですから、しっかりとコミュニケーションを取ることが大事です。

塾で行われるペーパー問題、学力テスト(全国版)、模擬テストなどの間違い箇所を切り抜き、一冊にまとめていました。すぐに復習させ、しばらく経ってからもう一度解かせる。その繰り返しでした。

過去問は当然解きますが、学校ごとに出題傾向があるため、それを分析し、類似問題を解かせることも大切です。

中学受験の第一志望の前日、娘と解いた算数の問題が、試験でそっくりそのまま2問出たときは、「俺の分析は当たった!」と家族にドヤ顔したのを覚えています(笑)

正直、塾への送迎は大変でしたが、行きの車の中、短時間でも暗記問題を出し合い、勉強のモチベーションを上げました。帰りは「頑張ったご褒美」としてコンビニでお菓子を買ってあげたりも・・・(これは妻には内緒でしたが……笑)。結果的に、かなり良いガス抜きになったようです。結果的に、自分も娘と一緒に中学受験を楽しめたと感じています。

睡眠時間の確保も大事ですので、夜は遅くまで勉強させず、朝型の生活にするよう心がけました。学校に行く前には、簡単な漢字や四則計算のペーパー問題を1枚ずつやらせていました。

当時、妻が『下剋上受験』(桜井信一著/産経新聞出版)のハードカバー版を購入し、熱心に読んでいました。最初は分厚くて興味がわかなかったのですが、試しに1~2ページ読んでみると、思いのほか読みやすく、あっという間に読み切りました。

多少誇張されている部分もあるとは思いましたが(個人的な見解です、すみません)、中学受験に挑む父親の姿には非常に共感でき、少しファンになりました。

後日、書店で『下剋上算数』(桜井信一・馬淵教室コラボ/産経新聞出版)を見つけ、基礎編を購入しました。1日10分、360ページ超という手頃な教材で、毎日解かせるのにちょうどよかったです。

また、親として書店の受験コーナーへ行くたびに、「これがいいかな?」「新しい参考書が出たね!」と気になり、つい買いたくなりました。しかし、塾の宿題も大量にあり、月謝も相当な額になっていたので、塾の教材をメインにすると決め、ぐっと我慢しました。

〈アナログママが、夫に感謝するポイント〉

● 夫婦で中学受験の考え方が一致していた(結果はどうであれ、やり抜く方針)
● 送迎に協力的だった
● 子供の性格を見極め、手を出すべきところと見守るべきところを判断できた
● 冷静な分析ができた
● 塾の面談や保護者説明会、学校見学に積極的に参加した
● 合宿や追加講座の費用については妻に任せ、口を出さなかった(※おそらく金額を知らない 笑)
● 自ら参考書を買い、問題を解いて勉強していた
● 妻のいないところで子供のガス抜きをしていた(後でバレました 笑)

中学受験に翻弄した、私達夫婦ではありますが、子供が成人を迎え、思うことがあります。
各家庭、みなさん中学受験の形があると思いますが、大事な事は、受験に合格する事ではなくて、中学受験を通して、親子共にどんな成長をするかではないか? ということです。

著者紹介
村上みゆきさん
村上みゆき

アナログママ代表 村上 みゆき。受験スケジュール帳の考案者。長野県出身。福岡在住。1971年生まれ。パイロットを目指す大学3年生の長男と外国語学部で学ぶ大学1年生の長女の母親。

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