目白研心中学校 スペシャルレポート13/高校生との練習が大きな力に!チームも個人も伸び盛りのバレーボール部

中高合同で活動するバレーボール部の魅力

話を聞いた人
男子バレーボール部顧問 片見朝紀先生
女子バレーボール部顧問 山﨑みな実先生

部員急増中の男子バレーボール部

男子バレーボール部は、中学生約20人、高校生約10人が合同で週3日活動。今年度から、中学生も公式戦に出場するようになったという。

片見朝紀先生

「私は昨年度から顧問になったのですが、当初は中学生の部員が0人でした。今の中2が中1だった時に3人からスタートして、生徒たちが熱心に勧誘してくれたので今では20人以上が活動しています。中2の生徒たちが公式戦に出たいと自分たちから言ってきたので、今年初めて出場しました。最初の目標だった1勝は先日達成できたので、次は2勝目を目指して生徒たちは頑張っています。公式戦に出始めたばかりなので、まずは新宿区で『目白研心強いな』と思ってもらえるような部を目指したいです。バレーボールはチームスポーツなので、活動を通してチームワークを学び、チームメイトとの絆を深める場でもあると思っています。勉強とも両立しながら、仲間と楽しく活動していってほしいです」(片見先生)

中学生だけだとおとなしくなってしまいがちだが、高校生が声をかけて盛り上げてくれるので練習に活気が出ると片見先生は語る。

「高校生はフレンドリーで中学生ともふざけ合えるぐらい仲がよく、とてもよい雰囲気です。練習の最後には高校生対中学生で練習試合をしているので、技術面の成長にもいい効果が出ています。中学生が高校生になってもバレーを続けてくれて、さらに充実した活動ができる部に発展していってくれたらいいなと思っています。今年から公式戦に出るようになり、練習に対する意識も変わってきました。練習試合などで外に出て活動することも、いい影響が出ていると感じます。中学生は勢いに乗っているので、中学校で部活動に入りたいと考えている受験生に、ぜひバレーボール部に関心を持っていただきたいです」(片見先生)

高校生の指導力で成長中の女子バレーボール部

女子バレーボール部は、中学生約20人と高校生約10人が合同で週4日活動。中学生はまだ公式戦に出たことはないが、女子からも公式戦出場への意欲が見られるようになったと山﨑先生は語る。

山﨑みな実先生

「女子からも公式戦に出たいという声が出ていますが、まだサーブが安定していません。安定したサーブが打てるようになったら、公式戦出場に向けて準備をしていきたいです。まずは楽しく活動してほしいという思いがありますが、部活動はただバレーボールを楽しむだけの場ではありません。掃除や片付けなどは率先して動いたり、挨拶をしっかりするなど、人間的な成長も大事だと思っています。私がうるさく言わなくてもできていますが、さらに成長していってほしいです」(山﨑先生)

男子部のコーチに週1回来てもらっているほか、大学生になった卒業生も時々コーチとして指導に来ている。それ以外の日は、高校生に練習を任せているという。

「前顧問はバレーの経験者でしたが、産休・育休に入ったため私が引き継ぎました。私はバレー未経験なので、高校生が中学生に指導してくれています。引き継いだ当時の高2がとてもしっかりしていて自分たちで動ける生徒たちだったので、それを受け継ぐ感じで今の流れができてきました。高校生と練習試合をすることもあれば、高校生の公式戦が近いときは先輩のサーブカットに入るなど、日によっていろいろな形で練習しています。中学生は自主練も楽しそうですし、休憩中もボールを使いたがるほどバレーが好きな生徒たちです。技術が伸びていくベースにあるのは、楽しく活動することだと思っています。前顧問が作ってくれたよい雰囲気を大切にして、周囲への感謝の気持ちも忘れずに活動していってほしいです」(山﨑先生)

男子バレーボール部の中学生にインタビュー

話を聞いた人
Kさん(中2)
Hさん(中2)
Yさん(中1)
写真右からKさん、Hさん、Yさん

――バレーボール部に入部した理由を教えてください。

Kさん 中1の頃はサッカー部に入っていましたが、初心者だったこともあり、なかなか上達できませんでした。そんなときに、バレー部の友達が公式戦に出るために部員集めをしていたんです。僕も誘われて何日か体験したら楽しかったので、そのまま入部しました。バレーボールも初心者でしたが、コーチがレシーブなどを基礎からしっかり教えてくれて、短期間でも成長を実感できたので楽しさが感じられたのだと思います。

Hさん 小6のときにテレビで男子バレーの試合を見てからバレーボールをやってみたくなり、バレー部のある学校に通いたいと思いました。受験校選びのときに、目白研心にバレー部があったので入学前からバレー部に入ろうと思って受験しました。小学生の頃はダンスをやっていて、バレーは初心者です。中2になったときに、試合を通して自分たちの力を試した方がもっと上手くなれると思ったので、公式戦に出たいと顧問の先生に話しました。

Yさん 僕は幼稚園の頃からサッカーをやっていて、今もクラブチームに入っています。中学でもサッカー部に入っていましたが、バレー部の友達に誘われて体験してみました。やってみたら、足を使うサッカーと違って、バレーボールは手を使うので別の楽しさがあったんです。レシーブなどをコーチに教えてもらって、少しずつできるようになってサッカーとは違う達成感があったので入部しました。

――活動中のどんなときに楽しさや成長を感じますか?

Kさん 男子バレー部は最後の30分に高校生対中学生で試合をします。高校用のネットで試合をするので、高校生の高さで高校生の強いスパイクをレシーブしなければなりません。最初の頃は怖すぎて、受けずに避けてしまうこともありましたが、今はレシーブできるようになりました。高校生のスパイクをレシーブできたことで自信を持てるようになり、公式戦では高校生より強いスパイクは来ないと自分に言い聞かせられるようになったんです。そう思えたら中学生のスパイクは取れるようになったので、楽しさや成長を感じています。

Hさん 僕はレシーブが得意です。高校生との練習試合で高校生の球を上手く上げられたときは嬉しくて、楽しいなと思えます。

Yさん 最初はレシーブもトスもサーブもできなかったのですが、そこからどんどん練習して、少しずつレシーブやトスが落ち着くようになりました。サーブは相手コートに入らなかったり、狙いが定まらなかったのですが、最近入るようになったので嬉しいです。少しずつできるようになっていくことに、楽しさを感じています。

――どんな雰囲気で活動していますか?

Kさん 公式戦で勝ちたいという気持ちを持って練習しているので、スタメン争いなどもありますが、厳しいだけでなく笑いもあるチームです。試合に勝つことを目指して練習は団結してやりますが、練習時間以外では中学生と高校生がふざけ合ったりしてメリハリのある活動をしています。

Hさん 高校生と中学生が一緒に練習していますが、上下関係はそれほど厳しくないと思います。先輩も後輩も関係なく、みんなが思っていることを話せるチームです。

Yさん 高校生も中学生も先輩と仲良く話せて、堅苦しさはありません。中1もみんな仲が良くて、ミスしてもピリピリした感じではなく、次は頑張ろうと励まし合える雰囲気です。

――今後の目標を教えてください。

Kさん チームとして公式戦に出始めたばかりなので、まだ試合慣れしていません。10点差で勝っていたのに、一気にひっくり返されて負けた試合がありました。敗因は、相手に流れを持っていかれて、チームの雰囲気が悪くなってしまったことだと思います。みんな声を出さなくなってしまい、サーブも返せなくなって負けてしまったのです。どんな流れになっても、みんなが声を出し合って、気持ちを伝えていけるようなチームになることが次の勝利につながると思います。

Hさん 個々のレベルはいいところまで来ていると思いますが、バレーはチームスポーツなので、1人では勝てません。やはり、みんなで声を出し合うことが大切だと思っています。「お願い!」とか「行ける!」などと声を出すことが僕は苦手なので、もっと声を出せるように頑張りたいです。

Yさん 技術的なことでは、まだレシーブなどのミスも多いので、まずは自分が上手くなって、先輩に負けないプレーができるようになりたいです。いつも部を盛り上げてくれている先輩が休んだときなども活発に練習できるように、先輩がいないときには、自分がムードメーカーになれたらいいなと思っています。

女子バレーボール部の中学生にインタビュー

話を聞いた人
Oさん(中3)
Mさん(中2)
Rさん(中1)
写真右からOさん、Mさん、Rさん

――バレーボール部に入部した理由を教えてください。

Oさん 高校バレーを描いたアニメ「ハイキュー!!」を見て、バレーボールに憧れていました。中1のときに体験入部をして先輩が素敵だなと思ったので入部しましたが、ゼロから始めて基礎的なことが一通りできるようになったのでとても楽しいです。

Mさん 私はいくつかの部活を経験しましたが、なかなか自分に合った部活がありませんでした。中1のときにバレーが大好きな人と友達になり、バレーのことをたくさん話してくれて誘われたのがきっかけです。最初は誘われたから入ったという感じでしたが、中2になってから楽しいと思えるようになりました。そうなれたのは、「ハイキュー!!」を見てリベロに憧れるようになったからです。リベロというやりたいポジションが見つかったので、それを目指して練習するのが楽しくなったのだと思います。

Rさん 私も友達の影響です。「ハイキュー!!」が好きな友達が、バレーの魅力を熱心に語って入部を勧めてくれました。そのときは入りたい部活がなかったので、そんなに熱心になれることがあるんだなと思って体験してみたんです。体験入部のときに先輩がサーブやスパイクなど、自分ができないことをやっているのを見て「私もこれをやってみたい!」と思ったので、他の部活は体験せずにそのまま入りました。

――活動中のどんなときに楽しさや成長を感じますか?

Oさん 最初は教えてもらう側でしたが、中3になって中1に教える立場になり、後輩に教えられるようになったことに成長を感じます。後輩みんなに上手くなってほしいです。

Mさん 褒めてもらえることが増えて、部長など、練習中は厳しい人に「上手くなったね」と言われると、上達したんだなと思えて楽しいです。先日、高校生の試合にメンバーとして出る機会があったのですが、普段練習としてやる試合とは全然違いました。とても緊張しましたが、うまくカットできたときは嬉しくて、中学生も公式戦に出てみたいと思いました。

Rさん 最初の頃は、高校生のスパイクを避けていましたが、今は時々カットできるようになりました。以前は「避けないでしっかり返して!」と言われていたのですが、今はできるようになったので成長したなと感じます。入部したときと比べたら、スパイクも打てるようになりました。

――どんな雰囲気で活動していますか?

Oさん プレーで気になるところがあれば、休憩時間に先輩に聞いたり、後輩に聞かれたりします。先輩は実際にボールを使ってアドバイスをしてくれますし、気軽に話せる雰囲気です。

Mさん 中学生も高校生も、個性があって面白いです。私はいろいろな部活を経験しましたが、バレー部はずっとここにいたいと思えるくらいよい雰囲気で、気軽になんでも話せる安心感があります。

Rさん 高校生の先輩は、中学生だからと甘やかすことなく、高校生と同じレベルで教えてくれることが一番いいなと思います。その方が成長できるので、そんな先輩方に出会えてよかったです。

――今後の目標を教えてください。

Oさん 私たちがもっと強くなって、中学生も公式戦に出たいです。経験者に引っ張ってもらいたいという思いもありますが、初心者も大歓迎なのでやってみたいと思ったらぜひ体験してください!

Mさん まずは公式戦に出て、出られたら勝つことが目標です。技術も必要ですが、チーム内の信頼関係や、バレーをやりたい気持ちが大切だと思うので、精神面も高めていきたいと思っています。

Rさん バレー部に入って1年経っていないので、まだまだ未熟ですが、これからできることを増やして自分を磨き上げていきたいと思っています。基礎的なことがしっかりできるようになったら、高校生の先輩と練習試合をしてみたいです。

取材を終えて

山﨑先生は同校の卒業生であり、軽音楽部で活動していたそうだ。当時を振り返り、「1つのことに一緒に取り組む中で得たものがあり、それは部活動でなければ得られなかったと思います。私は今も軽音楽を続けていますし、一生できる趣味に巡り会えたのも部活動に入ったからです」と語っていた。今回話を聞いた6人も、上達する達成感や仲間と過ごす安心感など、部活動を通して様々なものを得ている。今後も同部の成長に注目していきたい。

目白研心中学校のホームページ

 

 

所在地

〒161-8522
東京都新宿区中落合4-31-1
広報部:TEL 03-5996-3133

  • 東京メトロ東西線「落合駅」より徒歩12分
  • 都営大江戸線「落合南長崎駅」より徒歩10分
  • 西武新宿線「中井駅」より徒歩8分
MAP

この学校をもっと詳しく知る!

【 Back number 】目白研心中学校のスペシャルレポート

スペシャルレポート(注目校を徹底研究レポート!)

子どもたちの可能性を引き出す!最先端の教育がわかるスペシャルレポート

スペシャルレポートをみる
中学受験スタディ(首都圏) 中学受験スタディ(関西)
高校受験スタディ(首都圏) 高校受験スタディ(関西)
スタディ公式SNSで最新情報をチェックしよう!