こんにちは。この秋は入試説明会三昧で、早くも疲労度MAXのお疲れ母です。まるで、私立中のスタンプラリー? というぐらいに足を運んでいたら…さすがに疲れ果てまして。一校、申し込み忘れの大失態をやらかしてしまいました(涙)。11月は、夫婦ダブルチェック体制でがんばります!
さて、関西中学受験統一日まで残すところ70日余り。とうとう、志望校の過去問やプレテストの季節になってしまいました。そんな緊張感あふれる毎日の中で聞こえてきた<精神と時の部屋>という謎のキーワード…ご存知でしょうか?
息子いわく、アニメ「Dragon Ball」で、主人公の悟空たちが短期間に進化を遂げるための過酷な修行空間のことだそう。普通の世界の1日が1年に相当するため、3年かかる修行も3日でできてしまうのだとか。
もちろん架空の世界のお話ではありますが…実は、試験直前期に現われることがあるのだそうです(もちろん、想像の世界でしょうけど)。その部屋に遭遇すると、あたかも悟空の如く超・集中モードで、短期間にグーンと成績が伸びる…という話も。…まぁ、わが家には、絶対にこの部屋が現われることはないだろう…と恨めしく思っていたのですが、それがなんと現れたのです! 息子が大事なプレテストで算数「32点(※120点満点ですよ?)」をとってきた日の夜、<精神と時の部屋>が。
私のお説教の後、神妙な顔つきで勉強を始めた息子、いつものようにくるくるとシャーペン回しはせず、頻繁なトイレ休憩もなく、おやつの要求も封印。問題を解き、制限時間が来たら解答を確認して直す。反省点を赤字で書いたら、次の問題へ…今までの1/3ほどの時間で、次々と進めます(これって、他のお宅では当たり前の光景?)。
いつもの1/3の時間で勉強が進むので、当然、時間の流れも1/3以下で…ふと時計を見た息子が「あれ? 時計が壊れちゃったみたい。さっきから時間が進んでないよー」と一言。まさに、わが家に<精神と時の部屋>が登場した瞬間! 1日=1年とはいきませんが、いつもの3倍以上の勉強が進んだのです(当社比)。
パワーの源は、高級シャーペン
「男子は、最後の最後は本気になる、と聞いていたけど、本当だったのねー」
翌日以降、少しスピードは落ちたものの、それでも今までと比べたら別人レベルの勉強量です。「やっと!過去問にも取りかかれる~」と、ほっと安堵したのも束の間、息子から「S20、買ってくれない、、よね?」と衝撃の一言が!…えっ?
「プレテストで合格点取れたら、S20買ってくれるって言ったやろ? 点数悪かったけど、その分、すっごく頑張ったやん? ダメ? ダメ?」
がーん・・・精神と時の部屋が崩れ去る音が聞こえてきました。。「S20(エス トゥエンティ)」とは、男子たちの間で流行っている高級シャーペン(2200円)のこと。他にも、「グラフギア1000」とか「オレンズネロ」、「ステッドラー」など、多種ありまして。学校(シャーペン使用禁止だが、持ち込みは可)や塾での品評会が、今、息子の至福の時間なのです。
そうか、、、
受験に本気になったから勉強した→✕
本気でシャーペンが欲しいから、勉強した→◎
というのが、息子の本心だったのです…。これではシャーペンを買った瞬間、やる気消失するのは明白です(今までそうでした)。かといって、買わずにいても、やる気の先細りは確実。どうしよう…せめて、過去問3年、いや2年分でも、早くやらないと志望校を決められないのに!
実は先月、過去問を挑戦してボロボロだった息子、以来、過去問から逃避モードで、塾の先生からもお尻を叩かれている状態なのです。あぁ、精神と時の部屋並みに、集中してやってもらう方法がないものか…!
※4科受験のわが家にとって、過去問1年分=約4時間近くを塾の合間に頑張るのは、なかなかに難儀で…毎度、息子のまぶたが落ちてしまうのです。
秘伝! 本気で過去問に取り組ませる方法
遅々として進まない過去問に悩む中、インフルエンザワクチンや証明写真の撮影予約をしたり、冬服を探したり(入試会場で暑過ぎず寒すぎないやつ)、小学校に調査書を依頼したり…と、バタバタと走っていた時のことです。わが家の過去問事情をご存知のママ友が心配し、「過去問は、親の熱量を形で見せることが大事だよ!」と、秘伝を授けてくれました。さすが中受3回目のママ!
その2 できれば、いつもと違う部屋で実施。静かな図書館の自習室でも。
その3 合否結果の画像を作っておき、緊張感を演出して結果を発表する。
合格最低点に届かない時は、「あと〇点」と書いて、悔しい思いをちゃんとさせること。
その4 終わったら、盛大に褒めていつもよりいいおやつで労う。
合格点をクリアできたら、特別なご褒美も。
特に、「特別なご褒美」の効果は絶大だったそうで…一番喜んだのは、ダイヤモンド!! もちろん、メレダイヤ(1粒1000円~)ですが、子どもにとって、ダイヤはダイヤ。「これ、10万ぐらいしたん?」と小躍りして過去問に取り組んでくれたのだとか!
というわけで、早速メレダイヤ3粒と希少なシャーペンをネットで購入して、いざ、わが家の過去問挑戦、仕切り直し開始です!
次回は、とうとう12月!行くべきか悩みに悩む塾の直前特訓のお話を聞いてください。
★執筆者プロフィール
 大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。
大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。
 
					         
                    