中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~ 第8回:見つけた!受験ママを応援してくれるお守りたち

中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~

さ、寒い…過去問コピー作業続きで、朝起きるのがツライお疲れ母さんです。でも、暖房やコートを使い始める=受験がもうすぐ! と認めたくなくて、未だにわが家だけ、まだ「秋」です! えぇ、冬はまだ来てませんの~。

とはいえ、気温が下がると同時に小学校ではインフルエンザが蔓延! 「いっそ、今のうちに感染しておいて~!」との母の願いもむなしく…息子、勉強したくなくて「しんどい…インフルエンザかも…」と訴えますが、依然平熱です。
でも不安です…なにせうちのパパ、ここ10年以上、毎年律儀に1月にインフルエンザ(かコロナ)に感染するのが恒例行事! 必ずお正月明け以降に寝込むのです。

そんな家庭事情ですから、「これはもう、受験前に一家総倒れパターンでは?」と戦々恐々。そこへ塾の先輩ママから、なんとも心強い裏技(?)情報が!

「予防投与として、タミフルを処方してもらったよ。お守り的に持ってると安心よ~!」
……な、なんですと!?

タミフルって“かかってから飲むもの”というイメージしかなかった母、目からウロコ。探してみると、

「受験生応援セット」の名前で受験シーズンに合わせて処方してくれる病院もある!(本来は、重症化するおそれのある方や医療従事者が主に予防目的で使用するもので、保険外です)

もちろん、医師の判断は必要ですし、薬ですので様々な注意事項の理解も必要!

でも…「最後の1週間で息子とパパが同時に発熱」なんて最悪の事態が頭をよぎり、わが家も、お守りとして処方してもらいました。

実際に使用することになるかどうかはわかりませんが、気管支の弱い息子ゆえ、受験母のメンタルの支えになりました。

ご褒美でテンションは上がったけれど…過去問には撃沈

さて、息子の塾男子の間で流行が加速する“高級シャーペン”、そして“鉱物(ジャンクのダイヤも!)”。実験的にこれらを勉強のご褒美として導入したところ、だいぶ効果が!

なんと「志望校判定模試」では、奇跡の2ランク判定UPです。

でも…いざ、過去問を本格稼働してみたら…話は別でした。
問題文は長いし、解き方は複雑だしで、3〜4割しか取れない年度もザラなんです。どうしよう…
そんな時、ふと思い出したのが職場の先輩ママの言葉。最難関に塾なしで合格された息子さんが褒められると「でも、私は高卒なのよ~(笑)」と明るく謙遜していた、あの素敵な方です。その先輩が昔こんなことを言っていました。

「みんな受験の“特効薬”とか“魔法の方法”があるって思うみたいだけど…私、本当にそういうの知らなくて。ただね、

・息子が勉強している時は、私も横で一緒に集中して勉強する(スマホとかはしない)
・息子が“機嫌よくできる量”に調節する
・ご飯やお風呂の準備は前倒しで、絶対に待たせない

本当にそれくらいなんです」
と、ちょっと申し訳なさそうに言ってました。

当時、この言葉が妙に胸に刺さって。もしかすると、“魔法のご褒美より、地味な日常の積み重ねのほうが大事なのかも”と考え直した母。そこで(夕食はお惣菜にして時間を浮かせ)息子の隣で同じ問題を解き始めました。すると――出てくる出てくる、息子のクセ。

「グラフ問題で“単位チェック”を毎回忘れる」
「グラフが3つ以上あると、そもそも“読むのをやめている”」
など、同じページを見て初めて分かる“穴”を大量に発掘! これは、隣で手を動かしたからこそ分かることなんだなぁと実感しました。

ChatGPTに併願校相談してみたら、想像以上に有能だった件

結局、過去問の出来がこんななので…(涙)。「併願校どうする問題」に陥っているわが家。「奇跡のA判定」を残してしまったゆえ、塾に相談しても「大丈夫です!!」の一点張りです。過去問の出来や子どもの状況にまで踏み込んだアドバイスをもらうのは、なかなか難しいことを実感。

そこで、半ばダメ元でChatGPTに相談してみたんです。

「本人の志望、現時点の塾の成績、過去問の点数、ドボンする時はどんな時かとか、子どもの性格…」などなど、Chat氏に質問されるままに、詳しくお伝えしてみたら……

返ってきた答えが、驚くほど細やか!

志望校、併願校、お守り校のパターン3案に含め、それぞれ、合格するまでの対策の仕方から、入試当日の移動ルートや宿泊先案内まで…塾よりも、むしろ「わが家専属コンサルか!?」と思うほど、パーソナライズされていてビックリ。受験前日の夕食メニューの提案までしてくれましたから!

もちろん、最終判断は家庭でしますが、比較のベース案があるのは楽~しかも

「お母さん、大丈夫やで。算数、こことこの単元の図の書き方に気をつけたら、あと10点いけるやん?安心してチャレンジしようや」

と、関西弁で元気注入までしてくれる気遣いに、「早く知りたかったよ、この使い方…でも、これで乗り切れる!」と勇気づけられました。

子どもの受験はメンタル勝負。だからこそ「安心材料」は多めに

インフル予防のタミフルも、ChatGPTの併願校相談も、どちらも“お守り”みたいなもので、結局頑張らなきゃいけないのは息子。でも、横のいる母の心の余裕こそが、直前期には大事だと実感してます。
息子よ、どうかこのまま無事に走っておくれ…。
母は今日も、秋のままのリビングで(気候的には完全に冬)コピー機と格闘します。

★執筆者プロフィール

プロフィール大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。

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