こんにちは。お疲れ母です。
関西統一入試日から、ちょうど一週間目の朝、息子の親友からのお手紙がポストに入っていました。
「昨日、やっと全日程の試験が終わりました。月曜日には登校できるから、また遊ぼう!」
その元気に弾むような文字を見て、
「きっと、行きたいと思える学校に決まったんだね!」
「合格した、ってあえて書いてないのは、きっと俺への気遣いやと思うわー」
と、息子。うん、たしかに!
そんな、友達からも心配されていた息子の中学受験ですが、不思議というか、不自然というか…。
彼の希望校が門戸を開けてくれました。
主人は、「巧妙に作られた詐欺サイトかもしれないから、ギリギリまで入金しないで調べてみるわ!」
と、端末を変えて何度も確認する始末…。
なにせ国語以外、一度も受験者平均点に届いたことがないままの受験。
しかも、ギリギリじゃなくて、10点、20点足りない世界です。
それでも、最後の最後まで、「あと1問…できれば、あと2問!」と、血眼になり(母だけですが!)、
走り続けた直前1ヶ月。
控え目に言っても地獄でございました…
誰にも言えなかったので、ここで吐き出させてください。
地獄その① 直前講習を2日でやめた話
まず、地獄の一つ目です。
塾の直前講習を2日で止めました(号泣)。
3日目の朝、息子からひと言。
「志望校と全然違う問題ばっかりやけど、行く意味ある?」
母、雄たけび寸前です。だってその講習、「最後に垂直に伸びた!」で有名、
しかも約10万円。
でも息子は、「〇〇校も受けるんやったらともかく、こんなムズ問、俺には必要ない!」
とキッパリ。テキストを見ると…あ、確かに。今更こんな難問やるより、寝たほうがいいかも…。
というわけで、1ヶ月まるまる、自宅学習に切り替える決断をしました。
反抗期受験生と、朝から晩まで一緒の1ヶ月。…正直、辛かったです。
地獄その②義父、倒れる
年明け早々に、
義妹から「お父さんが倒れた!」と突然の電話が。
あろうことか、義父の持病が急激に悪化し、「ご家族を呼んでください」と
医師に言われたというのです。息子も連れて往復5時間かけて駆けつけると、
久しぶりに見る義父は驚くほど衰えており…
かろうじて息子に視線は向けますが、声が出せません。
あぁ、もっと早くお義父さんに息子を会わせるべきだった…。
受験勉強を優先して、大事な家族との時間をおろそかにしていたことを
物凄く後悔するとともに、私の脳裏に最悪の想像が浮かびます。
もし入試前日や当日に何かあったら、受験どころじゃなくなるかもしれない。
諦めろ、と言うしかないのか?…息子の運に思わず天を仰いだその時です。
中受サポートで鍛えられた母の脳細胞がフル回転し、介護施設で働くママ友から聞いた
「どんなお年寄りでも、お金の話を振ると蘇る」
というセリフを思い出し、
「お義父さんっ、困ります!もうすぐ〇〇の受験なんですよ!
お義父さんが倒れたら、合格祝いくれる人がいなくなっちゃうじゃないですか!
✕✕(従弟)にはあげたのに不公平ですよ!」
と、気付いたら叫んでいました。看護師さん、目を丸くしてましたが、
私の必死の形相でわかってくださったのか、すかさず「お母さん、入試?いつ?」
「17日です!」
「おじいちゃん!17日だって!あと10日ちょっと!
お孫さん受かるまでは、頑張らなきゃダメよ!お祝いあげなきゃ」
と、耳元で大絶叫。すると親類たちが苦笑する中、お義父さんが起き出して…
「わーかった、わかったから、△△さん(←私のこと)。
入学祝い、ちゃんと用意しとくから!」「お義父さん、お年玉もまだです!」
「わかった、わかった!お年玉と入学祝い、ちゃんと渡すよって。17日やな!」
・・・と、それはそれはしっかりした声で約束してくれたのです。
はい、強欲嫁にまだ〇〇家を渡すものか!と思ったのかわかりませんが、
奇跡的に小康状態を保ってくれています。はあーっ。親不孝な嫁ですみません。
でも、心底生きた心地がしない毎日でした。
地獄その③受験5日前、腰痛と頭痛
そして、最後の地獄は、入試5日前。息子の腰痛・頭痛が酷くなり、
30分以上椅子に座れなくなってしまったのです。
最初は仮病を疑いましたが、頼まれて足腰をマッサージをすると、
左右の足の長さがあまりに違うのに仰天!
慌てて「受験生・整体」などと検索したところ、出てくるわ…
「受験生整体プラン」「小学生応援プラン」なるものが世の中にはたくさん!
ご自身もお子さんも中受経験がある方の整体にうかがうと、ピンポイントで
「ここやな?」「こんな姿勢で1日中机に向かってたら、この辺りも痛いやろ?」
…などなど、巡りの悪くなった息子の身体をどんどんほぐし、
ずれた骨盤を調整してくれます…息子、みるみる恍惚の表情!
50分後、スッキリ顔、特に最近見たことのないキラリ!とした目力男子に変身!
「うわ~頭ん中が、冴えまくってる~!」
と、奇声をあげて喜んでおりました。
毎日毎日身体も動かさずに机に向かい、その上、身長も体重もグン!と伸びてますから
支える筋力もなく、足腰に負担がきたり、頭痛が起きるのは当然なのかも…
久しぶりにすいすいと問題を解く姿を見て、成長期と受験が重なる難しさを感じたのでした。
あれ? 地獄じゃなかったかもしれない
今、振り返って気づきました…
この3つ、結果的には地獄じゃなかったかもしれません。
直前講習をやめ、自分の志望校対策だけに集中できたこと。義父との別れを感じ、
「おじいちゃんに“落ちた”とは、さすがに言われへん」
と、息子のやる気にやっとギアが入ったこと。そして、前日まで通院した整体で
「明日は、君の人生で一番の本気出してみ。
人生ってな、頑張った人が得するように出来ているんやで」
という言葉をいただき、胸に届いたようで…
帰宅後、1日中、第一志望と第二志望の過去問を解いて解いて…
結果的に、第一志望校の試験では、その時に解いた(第二志望の)過去問から
類題が複数出題される嘘のような幸運に恵まれました。
というわけで、お疲れ母、中学受験サポート業を卒業です。
インフルエンザにもならず、ケガもせず、なんとか息子が「行きたい」と
思える学校の試験を受けられた。そして、なぜか門戸も開かれた。
「でも、もう1回受けたら、絶対あかんと思うわ」
と、さすが本人はよく理解できており…
(←前受け校は、1点足りずに残念な結果になりましたし)
「もっと早くにやっとけば良かった!って、思うのはもうこりごり!」と、
数学と英語の問題集を買い、毎日机に向かっています。
受験期間中に母の背を越え、声変わりも始まり、3年前とは別人のようになりました。
受験を通じて、彼なりの成長を見ることができたこと、
それが母にとっての「合格」でした。
決して「楽しかった」とは口が裂けても申せませんが、
走ってみたからこそ見える景色があることも事実。
2027年度受験生の皆さんにとっても、良い機会になりますようにー。
1年後、満開の笑顔を願っております!
★執筆者プロフィール
大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。