中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~ 第5回:想定外のさらに上!最悪を超えた小6夏休み

中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~

まだまだ暑さが続く毎日ですが、この夏わが家では、猛暑を超える衝撃的な事件が勃発しました。
母、もう暑さなんて平気です!

夏期講習がスタートして数日後のこと。息子が

「夏期講習、ぼーっとしちゃって時間の無駄だから、行かないほうがいいと思う」

と、突然の離脱発言! え!? えーーーっ!!

「夏期講習代、7万もしたんだけど!」

と、瞬時に関西人的突っ込みをしてしまった母。

いや、関西人じゃなくても「もったいない!」って思いますよね? だったら、申し込まずに個別塾に投入したのにー!

11歳相手にお金のことでキレる寸前

になるのを抑えながら聞くとー。

「1教科3時間は長すぎ。問題もムズ過ぎて、頑張って聞いても家に帰るとあれ? どうやるんか覚えてへん!ってなる。でも、イチから動画見てやり直すとお母さん”二度手間!”って怒るやろ?往復2時間かけて授業受ける意味ないで」

「夏期講習の3時間でぐったり疲れて、夕方からの授業(2~4時間)に集中できへん。そんで、次の日にまた勉強し直しになるやろ?夏期講習の宿題やる暇がなくなるやろ?そんでテストが悪くて直しに時間かかってまう…って繰り返しやねんけど」

…と、テストの記述問題は空欄にするくせに、こういう時は論理的に主張!

あぁ、完っ璧に母の戦略ミスでした…。いくらやる気が芽生えてきたとはいえ、
確かにここまでの長時間授業に耐えられる子には産んでいなかった!!

※息子の塾のスケジュールは、【午前:自習室(推奨)昼~夕方:夏期講習(週5日)夕方~:通常授業(週4日)】でした。

息子の自業自得ならぬ、母の自業自得

とはいえ、怒られるのを承知で言ってきたのですから、余程のことです。
「仕方ない、夏期講習撤退して、個別を増やすか…」と決断をするも、

夏の個別はお困り母たちの駆け込み寺

空きなんてあるわけありません…。中学受験って、親の作戦能力も必要だったんだなーと、折り返し地点を過ぎてやっと気づいた母。。(涙)

しかも…よく考えたら、「夏期講習、ムズ過ぎる!」というのも、実は母に原因が!夏期講習のコース分けテスト(理科・社会)で、

「前回は平安だから、今度は鎌倉!来年午年だから、流鏑馬(やぶさめ)くるよ!」と、
予想師並みの出題予測をし、がっつり一夜漬けさせてしまったのです。結果、理社だけ瞬間風速を記録し、なんと上のコースにクラスアップ!

でも、国算の成績は変わらずなので、落ちこぼれるのは当然です…。
その上、今までと教室が変わってしまって、友達もいない。後先考えぬ母の狂気、今となっては後悔しかありません。

受験生、それぞれの夏休み

結局、翌日からは国・算の夏期講習はお休みすることにして、自宅で算数中心に復習することにしました
(webで粘ってはみたものの…夏期講習は、難関校の過去問祭りでお手上げでした)。

近所の大学生に家庭教師(見張り役)もお願いして、母はパートをお休みして…と、できることはしましたが…

向上したのは成績ではなく、親子ゲンカのスキル?

毎日毎日、バトルトレーニングを重ねた3週間でした。当然、お盆の模試は惨敗!
そりゃそうです。疲れてもわからなくても、イライラしても、諦めずに頑張った親子にかなうはずがない(涙)。

それにしても…他のおうちは、あの長時間特訓をどうやって乗り切ったんだろう…?
あまりに謎過ぎたので母、恥を忍んで聞いて参りました。残り4カ月は後悔したくないですから!

女の子のママ談:
「ほんっと、9時から22時まで偉かったわぁ(息子の塾よりさらに長時間!)。え? 嫌がらないかって? 逆に1日中お友達と一緒で楽しいし、自分だけ成績下がるのが嫌だから頑張れたみたい。愚痴は、先生との交換日記で解消できるし」塾で宿題を仕上げるため、家は寝るだけ。毎日がプチ合宿状態だったそう。

男の子(本人)談:
万博に7回行った! 希望のコースに入れなくて、やる気なくした。宿題も少ないコースだから、パビリオンの待ち時間に終わるし、絶望的に暗記できひんかった国名とか外国の文化は完璧になったで!(※ただし、万博参加国に限るそう)」

感動すら覚えた勇気あるメリハリ作戦! 夏期だけ通塾教室を万博会場近くに変更して、
「あと2P終わったら(万博)行こうな!」「一生に一度の万博やで?はよやらんと、行かれへんで?」と、家族みんなでモチベーションを上げたのだとか。

他にも、「夏に限界まで頑張らんと、俺みたいになるで。それでもいいならサボリや」と、第一・第二志望残念だったお兄ちゃんに言われて覚醒したお友達、真面目に頑張り過ぎてストレスが溜まり、部屋の壁に穴を開け(グーパンチで簡単に開いたそう)、急遽、旅行に出たお友達…それぞれの家庭が、それぞれのご苦労と工夫とを重ねていた夏のようでした。※頑張らない選択肢のない神童たちは別です。

はっ!
なんだか、マイナスの空気いっぱいのご報告になってしまって申し訳ありません!

最後に少しだけプラスの話題を!

先週から学校も始まり「水泳のタイムが伸びた!」「夏の大会で表彰された」「自由研究2つ仕上げた」…などなど、みんなが何かしら夏休みに頑張っていた話を聞いて、息子も感じるものがあったようで…あんなに起きられなかったのが嘘のように早く起き、勉強するようになりました。

ふと見ると、筆箱の中には、瞬間風速を記録した時の受験票(お守りにしている?)に

「報われない努力はない!」

と書かれた息子の文字…。この夏の失敗が、成長のきっかけになれば、夏期講習の7万円も無駄ではないのかなーと思えた母でした。

出遅れましたが、秋からは志望校別特訓も…受講を決める必要があります。下がった成績に合わせて志望校を探し直すのか、それとも息子の好きな学校を目指したまま頑張るのか、頭が痛いですが、母が笑顔で頑張るためのご褒美(受験終了後にブランドガニ&露天風呂付きの高級旅館)も用意完了! あと残り4ヶ月、頑張ります。

★執筆者プロフィール

プロフィール大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。

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