中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~ 第4回:天王山には程遠い、わが家の夏休み

中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~

あれ? わが家、長期海外旅行でも行ってましたっけ…?

一体、今まで何をしていたんだろう…と、首をかしげたくなるぐらいに、時間経過が速さを増した小6の夏。。。

個別塾に通い出したものの、未だ基礎固めが終わらない息子は、夏から始まった「少しレベルUPした問題」との戦闘能力なし! の日々です。

算数で「食塩水濃度」の問題につまずいて基礎に戻り、理科で「ばねと滑車」の計算が合わずに春頃の教科書を引っ張り出して「あ~、前も間違えまくってるわ~」と復習し…はっ! と気づくと、お昼ご飯の時間が過ぎてます。

えーっ!? 今日も5問しか宿題できてなーい!!

…という感じで、間違いなく大きく遅れをとっている夏休み最初の一週間…。これって…控え目に言っても、秋からの過去問演習に間に合いませんよね…

息子がつまずいた時に、横で私が「濃度の変化をこんなふうに書いてみて。でな、ここはてんびん法やで」とかなんとか的確に解説ができていたら、5問ではなく8問ぐらいに増量できたのでしょうか。。

そう思うと、あの「下剋上受験」(自称・中卒パパが愛する娘のために猛勉強して、塾なし受験に成功した実話)の桜井さんのように、私も勉強すべき?

と、濃度計算を練習してみたものの、、、解説を見ても一向に頭に入ってきません! あぁ、私が数学をサボってきた因果が息子に報いとは! 思うに受験塾で本当に必要なのは、子の入塾テストではなく親の入塾テストでは? という真実を発見してしまった令和の夏…この経験、ぜひ息子には次の代で活かしてもらいたいものです。

精神年齢は少し成長したかも?

でもですね、良きニュースもあります。精神的に幼過ぎる息子ですが、

彼なりには成長を感じるようになってきたのです(当社比です)

今年の夏は「今日、14時に公園集合な!」「30分だけなら遊べるやろ?」と誘われても、初めて断ることができました! パチパチパチ拍手です!(私への恐怖心が勝っただけ?) 受験生ならば当然なのかもしれませんが、以前まで「少しだけなら行っていい?いい?」と、友達同伴で私に交渉していた子ですからね、、

じゃあ、なぜそんな精神年齢小4ぐらいの息子に、やっとやる気が芽生えてきたかといいますと。

(理由その1)成績がズドン!と落ちたから

はい! 一番、こたえたようです。母もビックリして3歳ぐらい老けました。

個別にも行って、自分なりに「そうか!わかったぞ!」という経験が増えつつあった頃、さすが小学生、調子に乗りまして。大事な模試で惨敗! こりゃもうマズイかな、、と母は諦めたくなったのですが。一度できる経験をすると、「できない自分に戻りたくない」と粘る気持ちが芽生えたようです(涙)。

(理由その2)TVドラマ「ドラゴン桜」に感化された

なんと単純な! そう、あの「バカとブスこそ東大に行け!」の名セリフでお馴染みの熱血ドラマです。受験生たちの間で「モチベUPした!」という高評価を聞いてはいたものの「昭和風の熱いドラマだし、令和の子に受けないのでは?」と半信半疑だったんです。

が!! 令和っ子にとっては、むしろあの熱さが新鮮らしくて。「お母さんも、あんなふうに竹刀持った先生に怒鳴られてたの?」と、興味津々で聞かれました(笑)。毎日、ドラマの音楽を聴きながら「〇〇校から東大に入れるなら、僕も入れるかもしれないよね?」と聞いてきます。そ、それは…。

そしてもう一つ。ちょっと笑えるのですがー。 息子と親友(受験予定)がクラスの女子(最難関校志望!)から

「志望校に合格できるよう、お互いに頑張ろうね!」と、合格消しゴムをプレゼントされたんです。

受験する子が少ない学校なので、仲間同志、ちょっとした交流のつもりだったのでしょうが…。 なにせ、読解力が低い男子なものですから、

「なんかさー。受験する男子って、モテちゃうみたいやわー」と、真顔。

えーっ!?本気の好意と勘違いしちゃってる!?

でも、逆にこの勘違いのおかげで「僕、学校のクラスで賢いって思われてるから…」(思われていません!)と、ささやかなプライドが生まれ、あまりかっこ悪いことできないな…同じ塾の子にバラされちゃうし…と、良い流れに乗ることができたようです。

塾からは、ダメ押しのやる気スイッチとして金言集も配付、一人ひとり叱咤激励されました。

「大変なのは自分だけだと思うな!」「保護者に感謝すること!」「できない理由をさがすな」「高い志を持て!」

などなど、今どき体育会でも、なかなか聞けない直球の名言たちを眺め、「夏期授業料〇万円の値打ちがあったかも」と、ちょっぴり満足した母です。さーて、やる気を注入できたし、もう少し頑張ります! 次回は、良いご報告ができますように…ドキドキの冠模試体験です!

執筆者プロフィール

プロフィール
大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。

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