中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~ 第3回:やっと決断できた、息子にとって大事なこと

中学受験奮闘記~初心者ママの挑戦ストーリー~

「大手塾って、自動洗濯機に放り込まれた気分になりません?」

他塾の模試で出会った「中受体験は3回目」という先輩ママ。いきなり胸にズドン! と響く金言に、

「この方なら、息子を助けるヒントをお持ちかも」と、勇気を振り絞っててたずねてみると…

「だって、明らかに”うちの子には、まだムリな内容~!”って思っても、みんなと一緒に塾の推奨講座や模試を受けさせてしまうでしょう?」

そう! まさにそうなんです! 処理能力の高いお子さんたちには、この上なく効率良い大手塾のシステム。でも、わが子のような

「あ~! そういうことだったのか!」と、授業の翌日にやっと理解が追いつくタイプには、ついていけません。

当時、息子は算数で「比」を習うも、なかなか身につかない…

でも、じっくり復習する暇もなく、翌週は進化版の「相似」に突入

→当然、さらに理解不能になるも、追い打ちをかけるように理科でも比で計算…って、

「比がわからん!と言うとるやないかーい!」と突っ込み入れる隙も与えられぬ怒涛の小6。

できない問題が借金みたいに膨らんでいく毎日…

宿題を「やらない」んじゃあなくて、「やれない」状況だったんですよね…

これまで、息子のことを客観的に考えられませんでしたが、

他のおうちの話として聞くと、息子の状況を受け入れられるから不思議です。

やはり母、お疲れだったのでしょうか。 「だって、うちの子、塾の流れと量に溺れそうになっちゃってたから。できないなら、できるやり方を探すしか仕方ないでしょ。時間ないし」と、下のお子さんの受験では、個別塾を選択された先輩の潔さに、

「これだわ、これ!残り時間も、私の気力体力も残量僅かなのに、ケンカしてる場合じゃなかったわ~」 と、私にも決断の神が降臨です! 「今、一番大切な一つだけに集中しよう!」と、夏の間は基本を徹底復習することに決定。

「〇〇特訓」や「志望校別特訓」は受けずに、浮いた予算で個別塾に通うことにしたのです。

悩める親子は多かった!難航した個別塾探し

よもや、個別塾まで通うことになろうとは… 正直、塾の夏期請求書に目を丸くするような庶民派のわが家にとって、

「個別=裕福なご家庭が利用するもの」というイメージです。

塾探しの時も、ドキドキしながら、まずは金額をチェックしてしまう有様… でも恐ろしいことに! なんと! 既に、空きがないのです。。

「来年1月には空きますが…」とか、なんと2年待ちの先生も! これって、わが家のように、お困りのおうちが多いってこと…? 結果的には、地理的に不便な分、リーズナブルな塾を探し出すことができましたが…塾探しは本当に本当に大変でした…。

母、間違いなく2歳は老けましたね。。 息子には、

・本気で頑張る気があるなら、「個別塾」という方法で応援してあげる。とにかく、夏の間に「苦手」を減らそう。

・でも、予算的に月に2~3回しか通えないこと。

・残りのわからないところは、(大手)塾の先生に質問しまくって頑張ってほしいこと。

と、あくまで個別は、緊急時の特別手段である旨を強調して伝えました。

(本来、ベースの塾だけで完結してほしい、でも塾選びを誤った? のは母なので仕方なし…なので)

一時は、退塾の危機にさらされた息子、厳かに事態を受け止め、当然と言えば当然ですが…真剣に勉強しています。なにせ、先生との距離間30㎝! のマンツーマンですから、サボれないのです。なおかつ、ちょっとしたことでも褒めてくれるようで、多分、人生で一番褒められている時かも! 個別の後は、めっちゃ笑顔です。久々に見るいいお顔~ 個別塾で気づいた、二つの当たり前のこと そして、母も個別塾で学んだことが!

その1:眠い時、やる気がない時は、寝させるor遊ばせてスッキリさせてから、勉強。

その2:最難関を志望しないなら、塾テキストの難問は無視する。少し頑張れば出来る! という問題以外やらない。

さすが、大手塾生の駆け込み寺です。「あと3問だけだから! 解説読んで写してしまおう!」と、深夜にやっつけ宿題していたのを見抜かれてました💦 

結局、個別のアドバイス通りに「息子に合わせた量とレベル」の学習を「ほめながら」続けたところ、成績も親子バトルも少しずつ落ち着いてきた感じ? です。 はぁ、夏休み前に体力使ってしまいましたが、よかった。。

最近は、深夜、お高めアイスで自分を褒めつつ、夏のスケジュール作りをしています。

「大変だったけど、悪くない夏を過ごせた~」と言えるといいな・・・

私同様、中受を目指す子どもたちと伴走する皆さんを思いながら、天王山の夏に武者震いの日々…この夏、元気一番でがんばりましょうね。

次回は、夏休み序盤のご報告と、息子が明かした「やる気の素」のお話をさせてください。

執筆者プロフィール

プロフィール
大阪府在住の、小学6年生の男の子を持つ母親。自身もパートで多忙な日々を送る中、わが子の中学受験に奮闘する、自称「お疲れ気味な中受沼の住人」。

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