西武台新座中学校 スペシャルレポート9/教育スローガン“Desing your own future”のもと、中高一貫コースをアップデート

Special Report

西武台新座中学校では、新たな教育スローガンを掲げて中高一貫コースの大幅な整備をスタート。アップデートされたプログラムや学校生活について、入試担当の真鍋京祐先生と中1の生徒に話を聞いた。

Index

  1. 中高一貫の強みを活かした6年間のプログラム
  2. 担任もクラスメイトも変わらない6年間
  3. 中1の生徒にインタビュー

中高一貫の強みを活かした6年間のプログラム

自己実現を軸としたアップデート

2011年に中学校を開校し、今年度は15期生を迎えた西武台新座中学校。2025年4月に校長として就任した佐賀博先生のもとで、6年間を一体とした中高一貫コースの大幅な整備をスタートさせた。

「開校当初から中高一貫コースでしたが、これまで行ってきたプログラムなどを振り返り、中高全体で教育内容やカリキュラムをアップデートさせています。教育スローガンも“Act on the GLOBE”から“Desing your own future”(未来をデザインし自己実現する人の育成)に一新しました。これまでは、グローバル社会で活躍するための力に着目していましたが、新しいスローガンは自己実現が大きなテーマとなっています。生徒一人ひとりが自分のやりたいことや目標、夢を叶えることを大事にして自己肯定感を育み、自分の人生を自分でデザインできる力を育んでほしいという思いを込めました」(真鍋先生)

入試担当・中学第一学年主任 真鍋 京祐先生

アップデートしたことの1つが、クラス編成だ。これまでの中高一貫コースでは、高校で部活動を優先させたい生徒は高入生との混合クラスで学ぶケースがあった。中学から高校へ学びをよりスムーズにつなげるために、高入生とは混ざらないクラス編成となるように時間割を整えたという。

「入試の結果で特進選抜コース(A組)と特進コース(B組)に分かれますが、新しいクラス編成では原則、6年間クラス替えはありません。ですから、中学3年間+高校3年間ではなく、6年間で授業の進度やカリキュラムを考えられるようになりました。学習内容の先取りや深堀り、大学入試に向けた演習時間なども授業時間内で確保しやすくなります。『全員がGMARCH以上の大学に合格できる学力を習得する』という学力達成目標を明確に示せるようになったのも、アップデートの一環です」(真鍋先生)

西武台式のよさを残しつつ、アップデートされた英語教育

発音・発声を重視した「西武台式英語」として知られている独自の英語教育も、今年度からアップデートされた。英語教育においても、自己肯定感が軸となっていると真鍋先生は語る。

「アップデートの方向性としては、しっかりと英語力をつけながら、英語を楽しいと思えるようになってほしいと考えています。授業の中で成功体験をたくさん作っていけるように工夫し、そのスタートとなるのが発音で成功体験を作ることです。口や舌の動かし方からしっかり学び、『発音ができた!』という成功体験が自己肯定感につながるように、英語科の教員が取り組んでいます。また、今年度からALT(外国語指導助手)に4人入ってもらいましたが、そのうち1人は中学専属です。週2回オールイングリッシュの授業を実施することにプラスして、日常的にALTとの会話が楽しめるように、新しくALTルームも作りました。ALTは放課後も常駐しているので、気軽に英会話が楽しめる環境となっています」(真鍋先生)

海外研修も含めて、これまで以上に英語を使う場面にも幅を広げ、6年間を通じて様々な場面で英語を使う機会を用意していくという。

オーストラリア修学旅行

「昨年度は中3の担任だったので、3月にオーストラリア修学旅行に同行しました。ホームステイや現地校での交流などの様子を見ると、英語でうまく伝えられないこともありましたが、初めて会った人ともなんとか伝えようとする生徒が多かったです。そして、どうにか伝わったときには、達成感が得られたことが伝わってきました。語学として英語を学ぶだけで終わらず、コミュニケーションを取るために必要な力として伸ばせていて、主体的に向かっていける姿勢が見られたことが嬉しかったです。英語教育のアップデートにより、言いたいことが伝わるように英語力も伸ばしながら、英語をツールとして使って自己肯定感を高めていければいいなと思っています」(真鍋先生)

担任もクラスメイトも変わらない6年間

国公立・難関私大合格を目標とする「特進選抜コース」、文武両道を意識し、基礎学力の定着を徹底的に行う「特進コース」は、中学校では同じカリキュラムで学ぶ。中学3年間でコースの移動はなく、高校に進学する際に3年間のデザインを考えてみたとき、「もっと高いレベルで勉強したい」、あるいは「もっと部活動に力を入れたい」などの希望があった場合は柔軟に対応するという。

「スローガンなどは変わりましたが、学びへの向き合い方や、主体的に学べる授業の形式など、ベースとなるのは本校が強みとしてきた部分なので、そこはこれまでと変えていません。1つ1つのコンテンツを新しいものにしたわけではなく、今まで行ってきたことを体系化したというイメージなので、リニューアルではなくアップデートなのです」(真鍋先生)

中高6年間を通して担任を経験したことのある真鍋先生をはじめ、6年間のサイクルを経験したことのある教員が中学に増えてきたことも、中高の一体感を重視したアップデートにつながっている。

「6年間、クラスメイトも担任も変わらない環境で成長していくというのは、とても濃い関係性が築けます。中1と高3ではもう別の人だと思うぐらい成長するので、中1の頃を知っているからこそ教員から言えることがあったり、逆に生徒から話してくれることもあり、信頼関係だけでもないような、お互いをわかっているという感覚があります。何を大事にしているか、この場面ならどう考えるかなどがだいたいわかってくるので、アドバイスもしやすいです。背中を押す理由なども見えてきますし、自己実現のサポートもしやすくなります。6年間通して関わっていくことは責任も大きいですが、その分やりがいも大きいです」(真鍋先生)

担任や教科担当以外の教員たちも、それぞれの生徒についてわかっていることが一貫コースのよいところだと真鍋先生は語る。

「一貫コースは教員との距離を近くとってくれる生徒が多いですし、高校生になってからもいろいろな教員に話しかけたりしているのがいいなと思います。教員側も、学年に関係なく、どんな生徒なのか生活の中で自然とわかってきますし、そういった情報も教員間で共有しています。それぞれの生徒たちをわかっている教員が中高にいるので、生徒側からしても頼る先がたくさんあるのです。進路の相談なども、自分が希望する分野なら誰が詳しそうか見極めて相談するなど、担任以外にも選択の幅が広がっていきます。中学生から高校生になり、教員との接し方が変わってくる様子などからも、生徒たちの成長を感じることができます」(真鍋先生)

中高6年間の学習の流れ

中1の生徒にインタビュー

話を聞いた人
Sさん(中1 写真左)
Cさん(中1 写真右)

――この学校を受験しようと思った理由を教えてください。

Sさん 小学3年生からクラブチームで新体操をやっているので、新体操部があって家から通いやすい学校を探して受験しました。

Sさん

Cさん 姉がこの学校に通っていて、先生が親しみやすいとか、部活が楽しいなどと聞いていたので文化祭に来てみました。小4から毎年来ていましたが、雰囲気が明るくていいなと思ったのと、家から通いやすかったので受験しました。

Cさん

――入学してみて、学校生活はどうですか?

Sさん 休み時間に友達と話すのが楽しいです。中学の新体操部は練習もそれほど厳しくありません。高校生と練習場所は一緒ですが、練習内容は別々です。

Cさん 私は吹奏楽部に入っています。クラリネットを担当していますが、頑張って練習して少し吹けるようになりました。

――好きな授業について教えてください。

Sさん 私は小学生の頃から算数が好きだったので数学です。たくさん問題が解けると嬉しいですし、わからないことも質問すればわかりやすく教えてくれるので楽しく勉強できます。

Cさん 私は英語の授業が好きです。教科書の内容以外に、英語の豆知識などを教えてくれます。例えば、日本では「サーティーワン」と呼ばれているアイスのお店は、アメリカでは創業者の名前である「バスキン・ロビンス」と呼ばれていることなどを知ることができて面白いです。

――ALTの先生と放課後などに英語で話したことはありますか?

Sさん 廊下で会ったときに授業の話などをしますが、英語が通じると嬉しいです。

Cさん 休み時間や放課後にALTルームに行ったりして、簡単な質問を英語でしたことが何回かあります。ちゃんと会話が続いたときは嬉しかったです。

ALTルームにて

――入学後に行われたオリエンテーション合宿について教えてください。

Cさん 入学して1週間後に、河口湖で2泊3日の合宿をしました。バスの中でも仲が深められたのでよかったです。

Sさん 最初はまだ名前もわからない人もいましたが、食事のときもみんなで話したりして、合宿から帰ってくるころにはみんな仲良くなれました。

――楽しみにしている行事について教えてください。

Sさん 9月の文化祭です。クラスのみんなで1つのことを作り上げる中で、もっと関係性が深まりそうなので楽しみにしています。

Cさん 10月の体育祭です。どんな種目をやるかはまだわかりませんが、クラス対抗の競技もあるので、1位を取れるようにクラスみんなで団結したら、もっと仲良くなれると思います。

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Cさん 少人数なのでみんなと仲良くなれて、先生とも関わりやすくて、親身になっていろいろ教えてもらえるのがいいなと思います。

Sさん 授業も先生の説明がわかりやすくて、楽しく受けることができます。グループワークなど、クラスのみんなと進める授業もあるので、楽しいことがたくさんあります。

――受験生や保護者向けの学校説明会では、在校生としてどんなことしましたか?

Sさん 在校生でブースを作って、受験生や保護者とお話ししました。新体操部に入りたいという受験生からは、中学と高校は一緒に練習しているかなどについて聞かれました。

Cさん 私は、説明会の様子を撮影したり、受付を担当しました。部活や授業はどんな感じか聞かれたので、先生方も楽しみながら教えてくれるので、楽しく勉強できますと答えました。

――大学で学びたいことなどは決まっていますか?

Cさん 小6のとき、オープンキャンパスに行く姉に付いていったことがあります。まだ分野などは決めていませんが、キャンパスの雰囲気を見ていいなと思った大学がありました。

Sさん 小学生のとき、クラブチームで東京女子体育大学に行って大学生の練習を見たり、教えてもらう機会がありました。まだ具体的なことは決めていませんが、大学生のパフォーマンスはすごいなと思ったので、行きたい大学ができたとき、どこにでも行けるようにちゃんと勉強しておこうと思っています。

<取材を終えて>
新設されたALTルームは、福島県にあるブリティッシュヒルズのような雰囲気だ。放課後に行くのが楽しくなって、英語でのコミュニケーション力も高まるだろう。伝統の発音・発声指導をベースに、さらに進化させた英語教育にもぜひ注目していただきたい。

 

西武台新座中学校のホームページ

 

 

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