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藤原遥人の東大合格体験記 第6回 受験期のエンジョイ方法

朝から晩まで机にかじりついて勉強するのは、一見受験生らしくはありますが、必ずしも効率がいいとは限りません。特に勉強に飽きてくる受験期の冬は、毎日同じルーティーンの繰り返しに嫌気が差す頃でしょう。今回はリフレッシュして楽しく勉強を継続するために、簡単にできるエンジョイ方法をいくつか紹介したいと思います。受験は長期戦です。やりすぎて途中で消耗しないように、適度に楽しみも入れていきましょう。

<目次>
毎日編
入試当日編

毎日編

受験生だからといって、社会から隔絶されて切羽詰まった生活をする必要はありません。普通に高校生としての日常生活を送りながら、社会に混ざって楽しく生活すればいいと思います。僕がやっていた小さな楽しみはこんな感じです。

・髪を染めてイメチェン
茶、金、銀、赤、紫、青、水色、緑、黄緑、ほぼ全部の色を制覇しました。高校が髪色変えても大丈夫なところだったので、折角なら色んな髪を試そうと思ってハイペースで変えていました。新しいことにチャレンジすることが好きで、自分がやったことのない経験をしたことがある人には羨ましい感情が湧きます。染め始めたのは、街で金髪にしてる人を見ていたときに、このまま金髪にしたこともなく死ぬのなんて嫌だ!と思って金髪にしてみました。一回金髪を経験するとそこから別の色にすることのハードルが下がるので、沢山の色を経験できました。髪色を変えて次の日学校に行くと、今回は似合ってるとか似合ってないとか、朝友達に毎回色んなリアクションをされるのが楽しかったです。卒業式は黒に染めていったのですが、ずっと何色かに染めていたせいで僕が誰か分からなかったそうです。髪色は学校によってできるところとできないところがありますが、夏休みだけとかでも楽しいかもしれませんね。

・塾の周りのラーメン屋巡り
勉強をするとお腹が空くので、数時間勉強したら散歩がてら街をぶらぶら歩いて見て、美味しそうなラーメン屋を見つけたらふらっと入ることを繰り返していました。安く済ませるためにカップ麺とかファミレスで済ますこともやっていたのですが、どうせならこの街を知り尽くしたら大学生になってから友達とか彼女を案内できると思って、ちょっとお金を使って色んなラーメン屋を探していました。同じお店に行っても、違うラーメンを頼んだりチャーハンを追加したりして、新しい味を追い求めていました。結果その駅にあるラーメン屋は全部2.3周はして、常連になるお店もいくつかできました。大学生になった今、「この街は俺に任せて」とイキってます。

・勉強するスタバ探し
自習室での勉強が飽きてきた冬頃、気分転換に色んな街を見てみたくて、毎日電車で違う駅に行っていました。塾で授業を受けていたわけではないので、参考書さえあればどこでも勉強ができる環境でした。折角ならその環境を活かそうと思って、まずは家から学校までの定期券内にある駅を端から端まで生き尽くしました。僕の高校は3学期は授業がないので、朝ゆっくり起きてから14時くらいにスタバに入って22時の閉店時間までいることが多かったです。自分で決めたやることをやり切ってスタバを出てから見る冬のビル街のピカピカな景色が気持ちよかったです。また、色んな駅に行ってそこにある個人の定食屋さんに行くのも楽しかったです。

・受験終わったらやりたいことリストを書く
今は勉強に追われて我慢している分、受験が終わって大学生になったらやりたいことがいっぱいありました。それをスマホのメモ帳に思い付いた順に書いていって勉強のモチベーションにしていました。他にも、地理の勉強をしていて気になり、行きたくなった場所とか、世界史の勉強をしていて教科書で紹介されていた読みたい本とか、観たい映画とか、弾きたいピアノの曲とか、全部メモしていました。そういう目で勉強を見ると、地理や歴史が身近なものになって覚えやすかったです。今度イタリアに行った時に歴史的背景を分かった上で行きたいからしっかり勉強しようとか、フランス人の友達ができてクラシックの話題になった時にちゃんと答えられるように聴いておこうとか、妄想を膨らませて余分な勉強までしていました。いざ大学生になった今は、このリストを消化していくどころかどんどんやりたいことが増えてっているので全然やりきれていません!

・サッカーW杯観戦
高3の11月12月ごろはカタールワールドカップのシーズン真っ只中でした。小さい頃はずっとサッカーをやっていたので、W杯を見るのは数年前からずっと楽しみにしていて、受験期真っ只中でしたがカタール時間の時差に合わせて生活していました。夜の24時まで勉強して、ご飯食べてから2-4時の試合と4-6時の試合を観て、そのまま寝ずに学校に行くことが多かったです。同じような生活をしていた友達もいたので、勉強のことを忘れて一緒に昼夜逆転して楽しんでいました。

・草津一人旅
大晦日の前日、12/30に日帰りの草津一人旅をしてきました。この頃は2週間後の共通テストに向けて勉強していて、毎日過去問を解いて直しをする毎日で、同じルーティーンに飽き飽きしていました。このまま同じテンポで勉強するよりも一回気分を入れ替えてから集中した方が効率がいいと思い、一日使って草津に行きました。思いついたのが出発する日の深夜で、無性に温泉に入りたかったので温泉といえば草津だと思って、そのまま高速バスを取りました。クレカを持っていなかったので深夜に近くのコンビニで振り込みに行って、そのままバスタ新宿から4時間かけて出発しました。一人で天然温泉を4箇所くらい回って、温泉卵を食べたり鍋うどんを食べて充実しまくりの年末を過ごしました。僕の中で、一日休んだくらいで落ちる奴は元から落ちる奴だったんだという持論があったので、自分は一日休んだくらいじゃ落ちないと強い気持ちで楽しみました。

・ディズニー勉強会
これは2月初めての入試の慶應の入試の前日に友達と思いつきで行きました。数日間同じ東大志望の友達と毎日一緒に勉強していて、今日は願掛けに本郷にある東大の中にあるスタバで勉強しに行こう、と電車に乗って話していたのですが、なぜか途中からディズニーの話になって、じゃあ今日はディズニーで勉強しよう!と決まりました。そのまま乗っていた電車を降りて乗り換えてディズニーシーに行ったのですが、案の定楽しくて全く勉強できませんでした。この時期には勉強にも余裕があって東大に受かる自信もあったので、思いつめずにリラックスして入試本番を迎えたくて、脱力するためにディズニーに行ってきました。また僕の持論で、東大に最低点プラス20点くらいの余裕で受かるなら、1週間遊んでも受かる余裕はあるままなんだから、受験直前でも遊んでよくない?と思っていました。そしてその通り、次の日の慶應も、東大もしっかり受かったので良かったです。一緒に行った友達は落ちて浪人しています。


(勉強するふりだけする写真を撮っておきました。)

入試当日編

・一番目立つ洋服で会場に向かう
緊張して縮こまらずに、テンションを上げて本来の実力を出せるように、奇抜な格好をしていきました。自分が主役だと思ってパリコレ気分で家から会場まで歩いていきました。虹色のズボンと民族衣装みたいな柄のシャツで行ったので、周りの受験生にジロジロ見られたり、ネットニュースのイメージ画像の真ん中に載ったりしました。受験の前日に下北沢の古着屋さんに行って、店で一番派手でカラフルな服を買いました。受験日が全部で6日分あったので、その分いっぱい服を買うのが大変でした。普段着として着るには奇抜すぎるので、大学に入ってからは文化祭でしか着てません。

・ご褒美二郎ラーメン
慶應経済学部の入試のあとは、三田キャンパスのすぐ隣にある二郎ラーメン本店に行きました。油ぎとぎとでニンニク臭い山盛りラーメンを、入試終わりの脳みそをフル回転させてお腹が空いた状態で行くのが最高に楽しみでした。元々ラーメン二郎はいくつか色んな店舗に行っていたのですが、本店の三田店に行くのは初めてで緊張しました。ラーメンは650円くらいの安さで味付けも僕の中ではナンバーワンでした。ちょっとしたご褒美を自分に与えて、自分で自分の機嫌をとって頑張らせることは大事だと思います。僕にとってはご飯が何よりのご褒美なので、非常に安く機嫌を取れます。

者紹介

藤原 遥人(ふじわら はると)

学校で教えないことを高校生が中学生に教え、勉強の面白さを伝える塾、寺子屋ISHIZUEの創業者。開成高校卒業。現在東京大学文科一類に在学中。大学ではダンスサークルとジャズオーケストラのピアノ担当で活動中。

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