こんにちは!
アナログママです。
全生徒の4分の3は理系に進み、基本的に国立大学進学が当然という雰囲気の中で文系を選び、そうかと思うと「建築学部に行く」と言い出し、しまいには「俺パイロットになるわ!!」と突然、宣言した息子。もちろん、そんなに簡単になれる職業ではありません。「ほっとけば諦めるかな?」と思いつつも、高3の6月から情報収集をはじめる始末。わかったのは、 パイロットになるためには
2.自衛隊
3.航空大学
4.私大のパイロットコース
この4通りしか方法がないということでした。
航空大学を薦めたものの航空大学は大学ではなく、専門学校の扱いで、一般の大学に進学し2年間在籍しないと試験を受ける資格がないとのこと。2年大学に行って休学して航空大学の受験をするか、4年間大学に通い、卒業を迎えてから受験するかなど、模索しました。 そんな中、日本航空のパイロットの方お二人や、私大の航空学部に進学した先輩にお話を聞かせていただく機会をいただいた息子。キャンパスを案内してもらうと、諦めるどころか、ますますやる気になっている様子。 結局、ある私大のパイロットコースを選択し、試験を目指すことになりました。
・航空身体検査に合格している
は最低条件で、面接、小論文、数学に特化する勉強にシフトしていきました。また学校推薦ももらわなければならず・・・
周りの生徒は、年明けのセンター試験に向かっていくなか、息子は10月にある試験に向けて、今まで見たことのないような怒涛の追い上げ勉強をしていました。学年でAO方式の試験を受けるのは、息子ともう1人だけだったと思います。
もちろん、学校側の目指させているものではなかったので、ほぼ自力で対策するしかありませんでした。
航空操縦学部は、数十人枠の合格者しか出さない狭き門でしたが、何とかご縁をいただき、合格が決まり、進学することになりました。合格者の中には数名女性もいて、女性の活躍を頼もしく感じたものです。
大学2年からは、中高一貫校時代の6年間に続き、寮生活がスタート。それと同時に飛行訓練が始まりました。 息子の飛行訓練を一度見に行きましたが、私の見上げる上空を小型機で旋回しては、離陸着陸を繰り返していました。感動とか感激ということはなく、ただ実感がわかなかったことを覚えています。自分の子供が空を飛んでいる・・・。なんとも、不思議な感覚でした。 自分で飛行路を決めるフライト訓練時には、中高6年間お世話になった母校と寮の上空を飛んだとのこと。この時ばかりは、本人、感無量だったそうです。
さてさて前回、「大学5年生」と書きましたが、コロナ禍や、機材のトラブルなどが重なり、未だ訓練と座学が続き、まだ大学に在学しています。
現在
事業用操縦士技能資格
限定変更
を取得し、残すところ
計器飛行資格
を取得して、就活に入るということになります。
中学受験から11年。
まだ、エアラインパイロットにはなれておりませんが、人の命をお預かりして空を飛ぶような職業を選ぶとは想像もしていませんでした。
また、航空身体検査を毎年クリアしなければ、パイロットになれたとしても空を飛ぶ事は出来ません。常に健康と精神を保ちながら、日々過ごさなければならない、とても難しい職業だと思います。
実際に、身体検査を通過できずパイロットを諦めたり、学校もやめてしまった学生さんもいるほどの厳しい世界です。何とか念願のパイロットになってほしいと、切に願っています!
次回からは、現在、大学3年の娘の進路についてお話しますね!
アナログママ代表 村上 みゆき。受験スケジュール帳の考案者。長野県出身。福岡在住。1971年生まれ。パイロットを目指す大学3年生の長男と外国語学部で学ぶ大学1年生の長女の母親。