中学で受験をするか、高校で受験をするか、迷われているご家庭もいらっしゃると思います。
我が家は中学受験を選択しましたが、通っていた小学校は公立で、中学受験を選択する子は、学年で5人程度でした。
ですので、首都圏のように約5人に1人が中学受験をするような熱は全くありませんでした。受験を選択したのは、主人が全国転勤のある会社にいるため、小学5年時に、どこに転校しても勉強で遅れをとらないようにと塾に入れたのがきっかけ。当初は、中学受験をするつもりではなかったため、スタートはかなり遅かったのですが、あれよあれよと中学受験の流れに乗る事になりました。
中学受験を終え、私立の中高一貫校に進学した子供たち。
息子は6年間県外にある男子寮生活で、娘は自宅からの通学生でした。
中高一貫でも違う環境で過ごした子供2人が卒業した今、
母親の私が感じた目線で、中学受験のメリット・デメリットをお話ししたいと思います。
☆メリット
○高校受験を考えずに、6年間、勉強や部活など好きなことに取り組めること。(娘は運動系の強豪部活を選択し、それが恩師との出会いとなり、変わらぬ先生の指導の下、部活以外に勉強指導も6ヶ年計画で成長させていただけました)
○内申点に左右されないこと。
〇個性や自由な発想力を尊重されることや、グローバル教育に力を入れているなど学校独自の特別カリキュラムや質の高い教育が受けられる。
○高校2年で3年までのカリキュラムが終わるため、大学受験に向けて有効に時間を使える。
○6年間を通して、先生や先輩・後輩、友達との絆が深まる。
(特に息子の寮生活に関しては、苦楽を共に衣食住を先輩・後輩、同級生や、寮の先生と過ごしたことが、親元にいるより、成長度が高かったと思います)
○先生の異動がほぼないため、卒業後に母校に戻っても先生と繋がりやすい。
〇親子二人三脚で取り組める。
(既に教育方針が固まっており、大学の進路等も既に定まっている場合は、中学受験はオススメ)
〇子供の得意分野に強みを持つ学校や、教育方針に共感できる学校を選ぶことで、早いうちから長所を伸ばす可能性を広げられる。
〇思春期と重なる高校受験がないことで、親子喧嘩が少なく済んだ。
〇指定校推薦の枠が多い。
(学校見学では、教えてくださるかわかりませんが、指定校推薦の枠を質問してみるのもオススメです。娘の学校は質問してもOKでしたが、息子の学校では在学中に質問したら、先生に「我が校は指定校推薦を狙う学校ではありません!」と叱られました 笑)
〇娘は附属の大学に進学したため、大学受験での親子のストレスが一切なかった。
★デメリット
(息子・娘の学校共に、高校からの入学クラスがあり、高校受験組の追い上げの勢いに脱帽しました)○中学受験や私立の中高一貫に入れる予定ではなかったため、教育費捻出の練り直しが生じた。
○息子は男子寮だったため、女子とのキラキラ時間が少なく、思春期は物足りなかったかもしれない。(母親目線です 笑)
★メリットでもデメリットでもありませんが・・・・
中学受験は、親子共に精神力が問われます。
私立中学の入試問題は内容・難度が学校ごとに異なり、学校で習った内容だけでは解くことのできない出題が多く、塾のサポートは必須と感じました。
また「中学受験は親の受験」と言われるほど、親が果たす役割は大きいため、志望校選びや日々の学習スケジュールの管理、学校生活と塾との両立など、志望校合格まで親子二人三脚となって取り組むことが必要と感じました。
これは私のママ友のお子さまですが、小学校から高校まで野球に励み、公立の中高に通い、一切塾に通うことはなく、難関大学に現役で合格。更には、難関公立高校から、通塾は高3の夏からで東大に現役合格。
そんなお子様の話を聞くと、中学受験にお金をかけて、受験に翻弄されていたわたしは・・・・・・(笑)
そうなんです!中学受験で合格を得ても、全国には大学受験で更に強靭なライバル達がいるということです。中学受験は人生の通過点です。
中学受験をご検討されているご家庭は、これから多くの学校見学の中で、偏差値だけでなく、お子様の得意分野や個性、また将来を伸ばせる可能性がある学校を是非、見つけてみてくださいね。
アナログママ代表 村上 みゆき。受験スケジュール帳の考案者。長野県出身。福岡在住。1971年生まれ。パイロットを目指す大学3年生の長男と外国語学部で学ぶ大学1年生の長女の母親。