「SDGs推進校」を宣言し、企業や自治体とも連携
校内ではペットボトルの持ち込み禁止!
同校は、2020年度に「SDGs推進校」を宣言。様々な企業や自治体とも連携し、協働プロジェクトとしてSDGsの目標達成に貢献している。例えば、2021年4月に校内へのペットボトルの持ち込みを禁止にし、自販機も撤去。教員も生徒もマイボトルを持参して、卒業生が寄贈したウォーターサーバーを活用している。2022年3月には、地元である府中市との地域活性化に関する協同協定を締結した。市と連携しながら、イベント運営補助や、環境SDGsに関するワークショップなどに取り組んでいる。 「ペットボトルの持ち込みを禁止にしたのは、なぜペットボトルのゴミを減らす必要があるか、減らすことの意義を生徒たちに感じてほしいからです。ペットボトルなどの大きなゴミがそのまま川に流れていくと、海に行くにつれて細かくなります。東京湾の魚は、私たち人間も食べています。マイクロプラスチックとなったものを魚が食べれば、巡り巡って人体に影響していることも学んでほしいのです」(中学3学年 学年担当・数学科兼探究科/宮崎修平先生)
中学3年生の水質調査
2022年度の中3は、3回に分けて東京湾・多摩川河口・浅川と多摩川の合流部で水質調査を実施。生活排水やゴミのポイ捨てなど、自分たちの行動が川の水質に影響を与えていることを意識させることを目的としている。浅川と多摩川の合流部では、川虫調査、投網体験、COD調査を行った。COD(化学的酸素要求量)は、有機物による水質汚濁の指標。生活排水などによりCOD濃度が高くなると、水中の酸素が奪われて魚が生息できなくなる。3回に渡る水質調査には、東京海洋大学の学生もサポートに入り、上流から東京湾へ行くにつれて、水が汚れていくことを理解するプログラムとなっている。 「このプログラムは、東京海洋大学との共同研究で環境調査クルーズを行っている企業(株式会社ジール)が主催しているものですが、これを見つけたのは生徒です。昨年度中にSDGsの体験学習として京都へ行く予定でしたが、コロナの影響で行けなくなりました。その代替企画を探していたら、学年推進委員会の生徒たちが見つけてきてくれたのです。学年推進委員会は、学校を盛り上げるために校内での企画や外部との企画を考えるなど、自主的に様々な活動をしています。企業とのやりとりは教員が行いましたが、生徒たちが見つけてくれたおかげで東京海洋大学とのプロジェクトが実現できました。今回の調査結果は、明星祭で発表します」(中学3学年 学年担当・数学科兼探究科/宮崎修平先生)
生徒インタビュー
Sさん 中3
浅川と多摩川の合流部での水質調査
SDGs推進校として2020年から環境問題に対する活動を行っている。今後はフェアトレードにも力を入れる同校のSDGsの今について生徒に話を聞いた。 変化するペットボトル問題と新たなフェアトレードの取り組み 2020年よりSDGs推進校と[…]
明星中学校
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