今までは、受験生の親への断捨離、メンタル等のお話をさせていただきましたが受験スケージュールについてお話していきたいと思います。今回はこのテーマについてです。
受験候補校リストの早期作成をオススメする理由
2月から塾がスタートした方は、ようやく塾のリズムに慣れ、勉強のペースをつかんできた頃ではないでしょうか? 逆に6年生の親は「いよいよこの学年が来た!!!」と不安と気合が入り混じっていることでしょう。
この時期からは、入試報告会や塾の保護者会、合同学校説明会、学校説明会、文化祭、体育祭とたくさんの行事があるのと同時に、お子様の小学校の運動会などの行事も重なり、忙しい時期に入ってきます。
大変な時期ですが、是非たくさんの学校の見学をして情報を収集してほしいと思います。
私のオススメは何といっても体育祭! 体育祭は素の生徒が見られる絶好のチャンスです。見学ができるかはコロナ禍によると思いますが、気になる学校の体育祭の見学ができるか確認してみてください。
ところで皆さん、「受験候補校のリスト作成」って6年生ですればいいと思っていませんか?
私が考案したスケジュール帳の中には、受験候補校リストというページがあります。6年生以下の学年の方も、今から夏にかけてシミュレーションでもいいので、書き出してほしい項目です。
「え? もう受験校を決めるの?」と思われる方もいらっしゃると思います。
実際6年生は、9月頃から12月頃にかけて計画を立てていくと思うのですが、今からざっくりでもシミュレーションをしておくと、実際のスケジュール決めの際に慌てることがなくなります。
・学校が魅力的
・子供が気に入っている
・自宅から通学可能な学校
理由は何でもいいので数校を鉛筆で書き出してみてください。学校説明会がいつか、受験日、受験科目、配点、年間学費、アクセス、願書出願期日、合否発表などを記入していくと流れが見えてきます。こうして可視化することによって、問題点や不足点が見えてくるのです。
・気になる学校が同日入試だったから実際の受験はどうするか
・第一志望の合否前に、第二志望の入学金納入がある
・入学金の延納期日はどうなっているか
・スケジュールを組んでいったらすごく気になる学校が出てきたから、今からもう少し情報を収集しよう
・おためし校、併願校を含めて、学校の情報が不足していることに気づく
・実際、通える距離なのか一度通学時間にいってみよう
などなど色々なことが見えてきます。
時間があるこの時期だからこそ、仮のスケジュールを立てることにより、不安に思うことを今から塾の先生に質問することもできますし、学校見学も今からならまだ間に合います。
実際に私が考案したこの受験スケジュール帳を販売始めた当時は、3年生、4年生、5年生の時に購入しても、記入しない項目のページがある。
6年生以外は必要のないページが多くない? というお声が多くありました。
でも、受験しくじりママの私としては、6年生ではなくてもっと早くから記入してほしい。もっと早い時期から可視化することで、不測の事態の準備が出来ると思ってきました。
ありがたいことに、発売から7年を迎えるうちに、「3年生、4年生、5年生時は、受験校を仮定してスケジュールを組み、シミュレーションに使ってきました。今年は、本番なので記入に気合が入ります」というお客様が増えてきました。
がんばるのはお子様でも、親の受験準備は6年生よりも前からできることがたくさんありますよね。是非、この受験候補リスト作成は、お子様の敏腕マネージャーにはオススメの項目です。
実際の記入例を参考に、是非紙に書き出してみてくださいね!
アナログママ代表 村上 みゆき。受験スケジュール帳の考案者。長野県出身。福岡在住。1971年生まれ。パイロットを目指す大学3年生の長男と外国語学部で学ぶ大学1年生の長女の母親。