私立校は魅力的、でもお金が心配
うちの子には、あの私立校に通わせたい。でも、経済面が不安。そう感じている保護者も少なくないことでしょう。そこでご紹介したいのが特待制度。特待生になると入学金や授業料、場合によっては教育充実費などが一定額(全額の場合もあり)免除されます。現在、多くの私立中学校で、特待制度が導入されています。
特待生になる方法
では、どうしたら特待生になれるのでしょうか。学校によって異なりますが、特待生入試に合格したり、入学後の試験に合格したりすることで特待生に認定されるケースがほとんどです。
「特待」の中身
特待生になると、実際に何がいくら、どれだけの期間免除されるのか。一番気になるのはそこですが、学校によって制度内容が異なりますので、ここでは、2021年度の安田学園中学校のケースを見ていきましょう。
同校では、先進特待入試を行っています。2月1日から2月4日までに全6回の試験があり、そのどれかに成績上位者として合格することで、特待生として入学することが可能となります。
同校の特待は4種類
安田学園中学校の「特待」は、A〜Dまで4種類あります。
種類 | 免除の内容 |
---|---|
特待A | 入学金半額免除+6年間授業料全額免除 |
特待B | 入学金半額免除+3年間授業料全額免除 |
特待C | 入学金半額免除+1年間授業料全額免除 |
特待D | 入学金半額免除 |
いいことばかりではない可能性も
このように、とても魅力的な特待制度ですが、逆にデメリットはないのでしょうか。これは、難しいところですが、場合によっては本人の心理的負担になる可能性があることは、頭の片隅に置いておいていただければと思います。一体、どういうことなのでしょう。
特待制度を学校側から見ると、優秀な生徒を集めやすくなるというメリットがあります。もっと具体的に言うと、大学合格実績を向上させやすくなるということです。当然、特待生となった生徒もそのことを肌で感じます。結果「自分は、一定レベル以上の大学に進学しなければならない」というプレッシャーとして必要以上に重く受け止めてしまう可能性もあるわけです。もちろん、プレッシャーではなく、それを励みに頑張ることができれば理想的なのですが。
公立中高一貫校との併願もおすすめ
ここまで、デメリットも含めて特待制度について見てきましたが、基本的には、私立校への進学を経済的な不安を軽減してくれる素晴らしい制度です。ぜひ、気になる学校の特待制度を調べて、志望校選びの参考にしてください。
最後に一点。中学受験とはいっても、私立校ではなく公立中高一貫校を狙っている方も多くいらっしゃることでしょう。お金の心配が少ないという意味では、こちらも魅力的。その併願として特待入試を検討してみてはいかがでしょう。特待入試の中には、公立中高一貫校と同様に適性検査を導入しているケースがあり、その場合は併願のための特別な対策は必要ありません。ぜひ、検討してみてください。
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