中学受験では、学力試験だけではなく、面接も行う学校が少なくありません。「何を聞かれるのだろう?」「どんな服装で臨めばいいの?」など、気になるところですね。ここでは、そのような情報に加え、面接が行われる意味についても考えてみたいと思います。
面接でよく聞かれること
まず、気になるのは、面接でどんな質問がされるのかということでしょう。もちろん、学校によってまちまちではありますが、基本的に下記のポイントと考えて間違いありません。
- 志望理由
- 通学のルート
- 得意科目と不得意科目
- 筆記試験の感想
- 小学校時代に熱中したこと
- 併願校
- 趣味や特技
- 将来の夢
これらの質問にどう答えるかは、想定しておきたいところです。
服装も気になるところですが「ふだんの服装で」という学校が多く、ことさら気にする必要はありません。
面接を行う意味
近年、面接を行う学校が少しずつではありますが減少する傾向が見られます。そんな中、女子校を中心として面接を続けている学校も多くあります。そんな学校のひとつ、玉川聖学院中等部の学院長、安藤理恵子先生にお話を伺いました。
「玉川聖学院は、説明会や入試、面接も出会いの機会として、大切にしたいと考えています。面接に関して教員同士で申し合わせているのは、受験生のみなさんを励ましましょうということ。例えば、小学校でがんばってきたことを話してくれた受験生には、そのことが中学校に進んでからも役に立つことや、将来につながるかもしれないとお話しをします。たとえ、他の学校に進んだとしても、その言葉で少しでも勇気づけられたとすれば、その意味は決して小さくないと思います」
同校の面接は、受験生5名に対して教員2名が対応するグループ面接です。時間は、15分程度とのこと。それでも、受験生や保護者に心理的、時間的な負担をかけることになる面接を同校が続ける意義を教えていただきました。
女子と男子の違い
面接を行う学校は、男子校よりも女子校が多いというのは、今も昔も変わりません。安藤先生は、この点について女子と男子の違いをあげ、説明されます。
「女子は、人との出会いから物事に対する興味を持つようになることが多いというふうに私は感じています。出会った人が何を言っていたか、何を紹介していたかがきっかけで、興味を持ち、勉強するようになるのです。一方、男子は、事物に対する興味や座学からスイッチが入り、探求を始める傾向があります」
人との出会いによって、向上心を持つ傾向が女子により強くあることが、今でも多くの女子校が面接を行っている理由なのかもしれません。
受験生に望むこと
最後に、面接において受験生に望むことはどんなことなのか、お聞きしました。
「自分の思っていることを自分のことばで話してくれれば十分です。丁寧語を上手に話せなくてもまったく構いません。表現力は、中学に入ってから身につけていけばいいのです。好きなことや好きな科目、小学校の思い出、中学校でやりたいことなどを、ぜひ聞かせてもらいたいですね」
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