メリットもデメリットもある!? オンライン授業【教育keyword series23】

2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症は、人々の生活を大きく変えることになりました。学校も、もちろん例外ではありません。全校生徒の一斉登校が難しくなり、始まったのがオンライン授業です。「やむを得ず」スタートしたオンライン授業ですが、デメリットばかりではなく、むしろメリットもあることがわかってきました。

種類

一言でオンライン授業と言っても、その形態はさまざまです。主なものには、動画配信型と双方向型があります。ご紹介しましょう。

・動画配信型:先生が授業動画を作成し、それを配信する授業。時間を決めて配信する場合もあれば、オンデマンドで見たいときに見られるという場合もあります。

・双方向型:Web会議サービスZoomなどを利用し、先生と生徒が生で参加する授業。チャット機能などをうまく活用することによって効率的な授業も可能です。

メリットとデメリット

オンライン授業のメリットとしてまず挙げられるのは、休校中に授業を進めらることです。生徒の学びを止めないという点で、その意義は大きいものがあります。また、オンデマンドで授業動画が見られる場合は、繰り返し見ることによって、一度では理解が難しい内容も理解しやすいということもあるでしょう。意外に思われるかもしれませんが、質問がしやすいというメリットもあります。対面では、手をあげて質問するのはためらわれても、Zoomなどのチャットで質問するのは、気軽にできるという生徒もいるのです。さらには、不登校の生徒もオンライン授業なら参加しやすいというケースもあるようです。

一方、デメリットとして大きいのは、体験、実技、課外学習といった授業には適さないこと。聖学院中学校のように、生徒一人ひとりが自分で理科の実験をするような工夫をしているケースもあります(同校のスクール特集はこちら)が、やはりこの点では対面授業には敵いません。また、先生の側から見ると、生徒たちの反応が見えにくいということも挙げられます。ディスプレイの中に分割された生徒たちの表情を読むのは、確かに難しそうですね。インターネットの通信環境や、利用する機器の性能や機能に左右されるというのは、大前提の話ですが、オンライン授業が始まった頃は、大きな問題となりました。

学校の創意工夫

『中学受験スタディ』では、コロナ禍におけるオンライン授業の取り組みについて、多くの学校を取材し、紹介してきました。ぜひ、ご覧いただければと思います。

<スペシャルレポート>
目白研心中学校(東京都):「学びを止めない」ため、タブレット端末の貸与など素早く対応。
和洋九段女子中学校(東京都):Zoomを利用し、オンライン授業をいち早く実施。
<スクール特集>
常翔啓光学園中学校(大阪府):休校期間中もICTを使い生活リズムを整えながら学びを進める。
聖学院中学校(東京都):授業動画を100本配信。自宅で実験する物理の授業も。
東洋大学京北中学校(東京都):オンライン授業をライブ配信。課題提出もオンラインで。
仁川学院中学校(兵庫県):教育の中身を大切に、オンライン学習の技術を磨く。
雲雀丘学園中学校(兵庫県):臨時休校中もICTで学びを届ける。
本郷中学校(東京都):人との繋がりを重要視するオンライン授業。
聖園女学院中学校(神奈川県):オンラインを利用した多様な学びを展開。

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